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11 Apr
転売ヤーはなぜダメなのか


転売ヤー…市場からごっそり商品を横取りして高額でフリマサイトで売りさばいて利益を得る人のこと。体感ですが、この名称が世間を賑わせてから5年ほど経過しましたね。


新ゲーム機の販売と、転売ヤー対策が話題になっているので思い出したのですが、以前、転売ヤー肯定派の意見を見たことがあるし、実際に会ったことがあります。そして、みんな揃いも揃って「ヤバい」理屈をこねます。おまけにみんな「俺は頭のいいことを言っている」風だし。

  • お金を払って安く品物を仕入れ、利益を載せて市場に流通させる「ビジネス」だ
  • 某起業家も肯定している
  • 必要な人に必要な物品を流通させられる商売だ

でも、その手の奴って、倫理や道徳に訴えても無駄なんですよ。笑。

  • 感情ではビジネスはできない。感情に訴えるお前は幼稚
  • 本当に欲しいなら、多少金出しても買うだろ?それができないのはひがみ
  • スーパーやホームセンターと同じことをしているのに叩かれる理由がわからない

↑過去に言われたことがある理屈一覧です。めちゃくちゃどや顔で頭の悪い理屈を語られるのが最高にイラっとします。面倒だからスルーするけど。


私が思う、転売がなぜダメなのかを整理してみたいと思います。


商売への責任を持たないから

小売りや販売の世界では「営業許可」が必要な品物があります。

お酒、登録販売者、古物商などなど…業者は「責任をもって販売してるよ」という証明をとって営業しているのに、それを無視した品物を転売する奴らは「ヤバい」の一言に尽きます。

もし、そうしたものが必要ない品物でも、スーパーや店舗を構えて売っている人々はちゃんとバイヤーや業者とつながって、万が一の事態があればすぐ製品回収やクレーム対応ができるようにしているわけです。

そうした「責任」をよそへ丸投げし転売するのは「商売」とは言えないと思います。


市場を狭めることを理解していないから

ゲーム機を例にしましょう。

高額転売目的で、一部のユーザーが買い占めてしまうと、転売ヤーまでに品物が行き渡る…まではいいけど、そのあとが先細りします。ファンになってくれるユーザーを育てられないのです。

その結果固定客がつかなくなり「見込んでいた需要が先細り」し、産業の衰退につながります。ゲーム機の後続品が出ません。


するとどうでしょう。転売ヤーは自分の商売ができなくなります。そうして数々の市場を同じ流れで食いつぶし、自分の市場と稼ぎを狭めていくのです。


小売店と商品をつなぐバイヤーや営業職の人は、上手にやり取りをしながら需要と供給量を調整して「細く長く」の商売をしていくのに転売ヤーは「自分さえよければいい」商売をして一時的に高額な利益を得ていきます。


所詮は寄生虫

商売は「ファン」がついて成り立つもの。

コツコツと労力をかけた商売をして信用がついて「あそこのメーカーのゲームは面白い」とか「◎◎の酒がすき」とか「この服のメーカーがすき」というユーザーがいて需要と供給が成り立ちます。そこを根こそぎもっていくのが「転売ヤー」です。

市場が先細りした業界ばかりになった未来で、転売ヤーたちはどこの市場にいくのでしょうか。自分で生み出すことができない、責任の取り方も知らない業者は、どこも相手してくれないよ…と思うのです。


まとめ

私は転売ヤー否定派です。

まっとうな仕組みの上で仕入れと販売をして商売をしているならいいのですが、ビックネームに規制してちゅうちゅう吸い付くだけの人々は、以下の理由で嫌いです。

  • 無責任
  • 寄生虫なのを理解せずに商売を語り、市場を食い尽くす
  • 先読み能力がない

転売ヤーニュースが多いので思うことを書いてみました。

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